DeNAが社会保険仲介業に参入?

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8月 172015
 

余談。

商法速報botにて、DeNAが”UPIN”という”生命保険に関する情報の提供ほか”という項目で商標登録をしているのを発見。
UPINのPINってなんだろう?って思って調べてみると、社会保険労務士の証明書に必要な識別子っぽい。

「識別番号及びPINコードのお知らせ」(紙)(以下、PINコード)が必要です。

» 全国社会保険労務士会連合会・社労士より

以上から、社会保険労務士と個人(あるいは中小企業)のマッチングサイトか、社会保険労務士による生保のキュレーションサイトと予想。

iOS9で実装されるアプリ間連携の世界観とは?

 Startup  コメントは受け付けていません。
8月 172015
 

これもまた、@mdudasのTweetから。

Button社のBlog、「How Apple is teaching the world about app connections」のメモ。
iOS9でアプリ間連携の実装が色々増えるらしい。

Backボタンが実装される

アプリ間の移動について、Backボタンができるとのこと。

Universal Linkが実装される

今までのDeep Linkは、twitter://user/button のような形だったが、これが http://twitter.com/button でTwitterアプリの @button アカウントにアクセスできるようになる。
アプリがなければ、Webにアクセスできる?

Deep Linkの確認ダイアログができる

アプリからアプリに移動する際に、確認ダイアログを出せるようになる。

SpotlightのインデックスにDeep Linkが入る

要は、iOSの検索機能で、アプリの中まで検索できるようになる。

感想

先日、記事にしたWeChatでは、一つのアプリ上でプラットフォームを展開していた。
iOSは、アプリ間連携を促進し、OSレベル(アプリ間レベル?)でのプラットフォーム構築を目指してそう。
そうなると気になるのは、リンク時の挙動と、検索”的”なものは何か?ということ。

リンク時の挙動という意味では、以前、Deep Linkでの移動時に、ジャンプ先のプレビューが見れる、みたいなものがリリースされていた。

これは、飛ぶ前にプレビューを見せてくれるというわけではなく、実際に飛んだ際に、アプリがなかったらアプリを入れるとこんなコンテンツが出るよ!ってプレビュー出す代物。
アプリのインストール率がめっちゃ上がる、ということらしい。

今までのコンテンツレベルという意味でのサイト間移動がほとんどだったところから、アクションレベルでのアプリ間移動という変化が起きている。
そうなると、ジャンプしたらどうなるか?を把握することは、UX上非常に大事なことになってくる。
飛び先がコンテンツだったらプレビューだし、アクションだったらできることの説明、とか?

さらには、アクションを起こす入り口となっていた”検索”というものも形を変えてくるはずであって、そこを握りたいのが、Buttonなのだろう。
ブログでもこんな感じで書いてるし。

OS-level deep search could be a huge source of new organic traffic to apps, but how it will work (& it’s potential volume) is still ambiguous.

また別の解として、メッセージングをコアにしたWeChatのアプローチは秀逸な気がする。
アクションの入り口が、コミュニケーションから、っていうのは非常に自然。

で、国内でそのポジションを明示的に目指していそうなのが、WeChatアプローチとしてのLINEと、Google的アプローチとしてのGunosy、なのかな〜と。
コンセプトは、auのsyn.もそうなのかもしれない。

8月 142015
 

久々の投稿です。
これからは、備忘録も含めて、もっとカジュアルに投稿していこうかと。

ButtonのMike DudasのTweetが最近大変勉強になるのですが、彼が決済業界の人間なら読むべし、と書いてるAndreessen HorowitzのWeChatに関するポストを読んだメモ。


WeChatに注目すべき理由はこの3つ。
・Facebook含めた世界中のメッセージングアプリが注目してる
・モバイルコマースの未来を先どっている
・プラットフォームでもあり、モバイルのポータルでもある

さらに注目すべきはそのARPUで、少なくとも$7/人、WhatAppの7倍のARPU。
そのユーザー数は、549M MAUで、FBより100M少なく、LINEの3倍。

さらにこんな生活に根ざした機能を提供している。
タクシーの配車。食料の配達。映画チケットの購入。ゲーム。飛行機の予約。送金。フィットネスのログ。医者の予約。銀行の入出金記録。水道料金の支払。GPS連動のクーポン。等等。

WeChat users in China can access services to hail a taxi, order food delivery, buy movie tickets, play casual games, check in for a flight, send money to friends, access fitness tracker data, book a doctor appointment, get banking statements, pay the water bill, find geo-targeted coupons, recognize music, search for a book at the local library, meet strangers around you, follow celebrity news, read magazine articles, and even donate to charity … all in a single, integrated app.

ソーシャルネットワークを作るのではなく、ユーザー一人一人のライフスタイルを握ろうとしている。

では、WeChatはどのように機能しているのか?

①app-within-an-appモデル。
オフィシャルアカウントで簡単にアプリ作れて、WeChatのPR含めた、諸々の機能を使える。
中国のスタートアップはまずWeChat PlatformでテストしてからNative作る。
ここで流行ったスタートアップには出資もする。他社にはできないVCスタイル。

②肝は決済。
5人に1人はカード登録済み。とにかく3rdパーティーのアプリは、WeChatの認証も決済機能も使える。
医者の予約の支払いもWeChatでできちゃう。

画像:WeChat Walletから医者の予約をする一連のUI

③一朝一夕で達成できることもなく粛々とPRしてた。
このキャンペーン(新年に$81Mのキャッシュをバラ撒いた:広告主負担)とか。

④どのアプリよりも物理世界(online-offline integration)と連携している。
カメラで英語テキストを撮ったら中国語に翻訳してくれたり、TV番組の音声を拾って番組を識別してくれたり。

WeChat engages the camera to scan English text and translate it into Chinese, or to pay directly for a transaction. WeChat also better utilizes all the other smartphone sensors as sources of data input: It uses GPS when users search for businesses nearby. It calls upon the microphone to identify a TV show or a song on the radio. It uses the accelerometer when a user shakes a device to find strangers nearby to chat with. And it uses bluetooth when users add friends in their vicinity.

⑤ソーシャルではなく、ブランド企業や芸能人とのつながりにフォーカスしてきた。
それによって企業・芸能人の、消費者に対するマーケティングが変わった。完全フル1to1マーケティングできてる。
例えば、FB上のスタバだといいねとかしかできないが、WeChat上だと、ギフトカードの残高見れたり、ドリンクを注文できたり、一番近い店舗探したり、その都市の天気によって適切なメニューを提案してくれたりする。

For example, where Starbucks could post an offer for all users on its Facebook page, on WeChat, it could theoretically also allow a user to inquire after their gift card balance, place a favorite drink order, find the nearest store without having to specify intent, or receive a promotion tailored to drink preferences based on the weather in that city. Where a celebrity like Taylor Swift can share 140 characters about her upcoming concert on Twitter, on WeChat, she could send a concert discount code to users who purchased her album, or charge users a small fee for daily pre-recorded morning greetings (some celebrities in Asia actually already do this!).

感想

LINEが目指しているもの、といのがわかった気がしたが、全然スピード感が違うとも思った。
WeChatは色々な3rd partyに対して非常にOpen。Facebookですらよりも。

アプリ間連携の話も書きました↓
» iOS9で実装されるアプリ間連携の世界観とは?

7月 242014
 

先日の金曜日、CLOベンダーの雄CardspringTwitterに買収された。

» Twitter Acquires CardSpring To Power In-Tweet Commerce And Offers | TechCrunch

CLOベンダーと言っても、金融機関に導入してもらって自ら加盟店開拓するタイプではない。
決済センター(プロセッサー)とデータ連携し、RetailMeNotのようなメディアや、ウォルマートのようなリテールにCLO機能を提供する。
いわばASPのようなCLOベンダーだ。

CLOベンダーの分類はこの記事で詳しく書いている。
決済マーケティングのカオスマップ?:米国のCLO(Card Linked Offer)プレーヤーまとめ

2012年1月に$10Mを調達し、最近も日本に本格参入し、大型調達予定と聞いていたが、突然の買収だった。

Twitterから見た買収の第一目的として、自社広告の強化がまず挙げられる。
Twitter上でオファーを提供することができるようになるのだ。
具体的には、例えばTwitterに予めカード番号を登録しておいて、タイムライン上にマクドナルドの10%OFFオファーが流れてきたら、それをRetweetしてマクドナルドでカード払いをすると10%分が引かれている、というものだ。
(Twitter上にカード番号を入れておくのかどうなのかは不明)

もともとTwitterは、上記のようなことをAmex主体でAmex Syncというサービスで行っていたが、目下売り込み中のタイムライン広告の武器の一つにCLOを加えることになる。

また、Cardspringは、CardSpring Connectというサービスで、加盟店向けのキャンペーン管理ツールも提供していた。
これは、簡単にオファー出稿、ソーシャル管理ができるツールで、中小加盟店向けに提供していた。

TwitterはCardspring Connectを活用して、中小加盟店向けの広告・オファーソリューションを提供できるようになる。

二つ目の目的として、既にCardspringがサービス提供しているメディア・リテールに対して、Twitterを絡めた機能を提案することだろう。
例えば、RetailMeNotのCLOサービスに、「Twitterでshareしてくれたらプラス5%OFF」のような機能を追加提案することができる。
これにより、メディア・リテールのTwitter利用がさらに促進されるようになる。

三つ目の目的は、ソーシャルECのポータル化への布石、だろう。
例えば、Cardspringを買収して、CLO機能をTwitter上で提供すれば、ユーザーのカード番号を取得することができ、EC機能の提供もスムーズになる。
事実、最近Amazonと連携して、商品のURLをRetweetすれば、自動でショッピングカートに入るAmazonCartというサービスを展開していた。
New York Timesでは、次に買うのはStripeなんじゃね?と予想している(Twitter側は否定しているようだが)

» Twitter Inches Closer to E-Commerce With CardSpring Deal | New York Times

このソーシャルECポータル争いは、Facebookとの激しい闘いの様相を呈していて、この買収ニュースの直後に、Facebookから「Buyボタン」のテストを開始するというリリースが流れた。
Facebook Adに「Buyボタン」がついて、その場で商品を買うことができるようになるようだ。

このように、CardspringがTwitterに買われたことにより、CLO業界が別のプレーヤーも含む、大きな変化が起き始めそうだ。
CLOを導入している金融機関や既存のCLOベンダーは、配信面・加盟店営業という部分でTwitterという大きな競合が出てきたことで、新しい試みが必要となってくるだろう。

1月 242014
 

私が所属するカンムという会社では、クレジットカード会社と組んで、CLO(Card Linked Offer)という事業をさせてもらっている。
※CLOというサービスはこの記事が詳しい。

これはもともとアメリカで興ったビジネスモデルなのだが、アメリカでは既に年間10億ドルを超える市場となっている。
2008年からはじまったこのCLOという市場であるが、今では多くのプレーヤーが存在ししのぎを削っている。

ちょっと古い記事ではあるが、CLOサービスを提供するプレーヤーがわかりやすくまとめられていたのでご紹介。

» Card Linked Offer (CLO) solutions – A peek! – BayPay Members Blogs

この図がとても分かりやすかった。
日本の人にも分かりやすいように、下の方に日本で該当する決済プレーヤーを配置してみた。

CLOベンダーは、大きくこの3つに分けることができる。
・決済センターと組むベンダー
・ブランドと組むベンダー
・イシュアと組むベンダー

■決済センター(Payment Processor)と組むベンダー

CardSpringという会社は、決済センターのFirst Dataと組んで、金融機関・加盟店向けにOfferWiseというCLOサービスを提供している。
決済センターとは、お店に端末を置いてお店とカード会社の間をつなぐ決済プレーヤーだ。

OfferWiseは、お店にFisrt Dataの端末をおけば、すぐに使いはじめることができる。
例えば、ユーザーがForsquareなどのメディアでカード番号を登録しておいてお店のオファーを受け取るとする。
お店では、そのカードで支払いをされると自動で割引され、リアルタイムに集計できる。

CardSpringは、LinkedIn創業者のReid Hoffmanが投資していることでも有名。

■ブランドと組むベンダー

ブランドというのは、いわゆるVISAやマスターカードなどの決済ネットワークを提供するプレーヤー。
それぞれのブランドが独自にCLOサービスを提供している。

マスターカードは、Truaxisというベンダーを買収し、Open Platform APIという、マスターが推進している決済APIの一つとして、CLOを提供している。

Amexは独自開発してソーシャルサービス(Facebook, Twitter, Forsquare)と連携するサービスを展開している。
Amexはブランドの中でもユニークで、会員と加盟店を自分で持っている。(VISA・マスターはネットワークだけ)
よって、会員にWeb上で告知し、Facebook IDとカード番号を登録してもらって、Like!してもらえば自動でオファーが登録される、という仕組みを作れている。

VISAは、この分野では後れを取っているが、世界一(銀聯が最近抜いた?)のブランドとして、面白い動きをしてきそう。

■イシュアと組むベンダー

イシュアは、いわゆるカード発行会社で、アメリカだと銀行がデビットカードを中心に発行している。
この領域が一番、独立系のベンダーが多く、Cardlyticsはバンク・オブ・アメリカと、Cartera CommerceはWells Fargoと組んで、サービスを提供している。
それぞれのカード会員に、Web明細やらアプリやらを通してオファーを提供し、お店でそのカードを使うと自動で割引が受けれる、というもの。

弊社のCLOも、クレディセゾンというイシュアと組んでサービスを提供しているため、この分類に入る。

どのCLOベンダーが勝つのか?

この記事の最後で、CLOベンダーの乱立は加盟店に手数料という負担を強いることになる、よってブランドの提供するCLOが、手数料を求める必要もなく、良いサービスととして大きくなりそう、と述べている。
実際、多くの新興ベンダーは、データ解析やモバイル展開などに強みを持ちつつ、よりブランドとの関係性に重きをおいているそうだ。
同じCLOでも、色々なバリューの提供の方法がある、ということだろう。

CLOは日本でも始まったばかりの領域で、そもそも認知がされていない状態なので、弊社としても探り探りで商品開発をしている。
そんな新しい市場を一緒に作っていきたい人を募集しています!(結局ハイアリングに流すという…)

銀行をクールにするSimpleの2013年振り返り

 Payment, Startup  コメントは受け付けていません。
1月 232014
 

ずっと昔からウォッチしてた、Simple(昔はBankSimple)。

銀行をもっとクールに!という標語で創られたスタートアップで、使いやすいオンラインバンキング機能を提供することで注目を集めていた。
ビジネスモデルもユニークで、米国では一般的な口座管理費を会員から取らずに、預かっている預金の運用でマネタイズしている。

そんなSimpleが、2013 Our Year in Review という特設サイトを作って2013年を数値的に振り返っていたので紹介する。
UI自体も小綺麗な感じで、参考になる。

このサイトでは、Transactions(決済処理)、Support(サポート体制)、ATM、Customersの4つのトピックについて数値で表現してる。
その中から銀行に関係する、TransactionsとATMsというトピックをピックアップしてみよう。

■Transactions(決済処理)
・流通額
 $1,656,907,200≒1723億円
・決済処理数
 6,621,130回
・預金残高
 $64,055,187≒66.6億円
・決済手数料(振込)
 $0

■ATMs(ATM利用)

・ATM引き出し金額
 $19,655,460≒20.4億円
・ATM引き出し回数
 191,707回
・平均引き出し金額
 $103≒1.07万円
・払わなくて済んだATM手数料額
 $264,392≒2,749万円

日本の大手決済代行会社、GMP−PGの年間の決済処理金額は約1.2兆円(3100億円×四半期)で、その1/10って結構多い。
ただ、預金残高が66億円と、日本の小さな地銀よりも小さい。預金文化じゃないってことだろうか。
でも逆に、スタートアップが預金を個人から66億円集めるってのはすごい。

リリース当初から口座開設を招待制にしていて、数を絞っているのだけど、口座数はちょっと調べた限り分からなかった。
Quora辺りを熟読すればでてきそう。

最後に、会社のステータスを入れてるのがいい感じ。

» Simple | Worry-free Alternative to Traditional Banking

 

【採用PR】ココらへんの業界に興味ある人!

1月 092014
 

最近、カード会社とスタートアップ系の取り組みが活発になってきたような気配がしているので、2013年の資本業務提携・業務提携についてまとめてみた。

ここらへんの業界のスタートアップ(ITベンチャー含む)といえば、端末・スマホ決済、決済代行、会員向けサービス、の3つに分けれそう。
※いわゆる、techcrunchBridgeに出るような会社さんを中心に、あとは個人的な興味で入れました。

■シンクライアント端末・スマホ決済
・2013/4月 Coineyとクレディセゾンが業務提携。2013/8に資本提携も。 press1 press2
・2013/5月 Squareと三井住友カードが戦略的業務提携 press
・2013/7月 Anywhereを運営するリンク・プロセシングとJACCSが業務提携。
 10月にはUCカードも資本提携。press1 press2
・トヨタフィナンシャルサービス、JCB、三井住友カード、UCカードから出資を受けている
 シンクライアントCCT端末のTMN(Transaction Media Network)が本格営業開始。

■決済代行
・DGの中間持株会社、econtext Asiaに、三井住友カード、クレディセゾン、JCBが出資。
 2013/12月には、香港証券取引所に上場。press
・2013/12月 DeNA子会社のPaygentに、三菱UFJニコスが出資。50%を持つことになり、持分法適用子会社
 になる。press
・2013/12月 開発者向けカード決済サービスのWebPayとトヨタファイナンスが業務提携。press

■会員向けサービス
・2013/6月 CLO(Card Linked Offer)ベンダーのカンムとクレディセゾンが、CLOサービスをリリース。press
・2013/8月 スマホポイントサービスのスマポと、三井住友カードが本格的なO2Oキャンペーンを実施。press
・2013/11月 クラウド会計ソフトのfreeeとクレディセゾンが、業務提携。news


※図は調べるおさんを目指して作ったのだけど、めっちゃむずい。やっぱ調べるおさんのセンスすごい。

スマホ決済・決済代行は業界的に大事なのはわかってるから、それぞれのカード会社がそれぞれ相性の良いプレーヤーを囲っているイメージ。
会員向けサービスは、今まであまり得意でなかったマーケティング分野に徐々に乗り出すための一歩って感じで、まだ各社探り探りっぽい。

 

【採用PR】ココらへんの業界に興味ある人!

 Posted by at 12:00 PM
8月 192013
 

遅ればせながら、6/24にクレディセゾン様と、日本で始めてのCLOビジネスを始動させることができました。

» クレディセゾンとカンムが、カード決済連動型サービス「セゾンCLO」を6月24日より開始

ここまで来るのに1年以上かかりました。
長丁場は覚悟していましたが、なかなかしんどい1年でした。

なんとなくですが、最近、こういうベンチャーと大手企業の提携が増えている印象があります。

今後そういう事例はもっと増えていくはずで、もっとエンジニアにもそういう世界を知ってもらいたいと思い、前職も研究開発が仕事で、まるでBiz Dev(営業含め)をやったことがない私が、どのように大きなカード会社と仕事ができるようになったか、この1年で苦労した点、工夫した点をまとめした。

開発を手伝いながら、一気に業界知識を詰め込む

もともとMarketgeekというサイトを開発していて、証券業界のことはなんとなくわかっていました。

けれども、同じ金融とはいえ、カード(決済)業界は全く違う業界で、CLOをやるかどうかの意思決定をするにも、一から勉強し直す必要がありました。

そこで、昔からお世話になっている、Coiney@adwarf姉さんにお願いして、数ヶ月間Coineyのプロトタイプ開発を手伝う代わりに、業界のことについて一から教えていただきました。

開発ができる、というエンジニアの武器を使った、スムーズな業界の入り方だったと思います。
今でも「昔Coiney手伝ってました。」と言うと話が盛り上がりますしf^^;

また、その期間中、ひたすらアメリカのCLO事情を調べまくり、全てファイリングしておきました。

Facebookで一気に人脈を広げる

次に行ったことは、業界の人に接触することでした。

ただ業界知識あるだけだと、ただの業界オタクになってしまいますし、そもそもアライアンスに向けた提案がはじまりません。
かといって今まで全く関わりのない業界で、一人も知り合いなんていない。。。

そこで、Facebookでカード会社で働いているっぽくて、新しいことに寛容そうな人、20人くらいにひたすらメッセージを送りました。
ダメ元のつもりだったのですが、2/3くらいの人からお返事をいただき、半分の人と実際にお会いすることができました。

メッセージを送るとき工夫したのが、カード会社でもひとつのテーマである「購買データの利活用」について新しいアイディアが聞けそう、と思っていただくために、「前職で人工知能を研究していた」「Web業界で10年以上働いてきた」等、カード会社の中ではあまり見ないタイプのキャラで自己紹介しました。

ここで、5,6社のカード会社の方とお知り合いになり、だいぶ業界の全体像もわかってきて、CLOを本格的にはじめる!と意思決定をしました。
そして、実際にカード会社への提案活動を始めることとなります。

テレアポしまくる

ただ、CLOというビジネスは、カード会社からではなく、お店(加盟店)からお金をいただくモデルになります。
なので、どれだけカード会社に詳しくなっても、「で、加盟店のニーズあんの?」と詰められたら何も言えません。

そこで、加盟店候補リストを作り、ひたすらテレアポを開始しました。
私は今まで大学のバイトも全てエンジニア系で、営業どころか接客もやったことがなく、テレアポは非常に苦痛でした。
単純に、ガチャ切りされたら凹むし、自分の本気の事業について実際のお客様のリアクションがもろに見えるので、とてもストレスフルな期間でした。
90%近くは「興味ない」「今入らない」というリアクションでしたし。

とは言え、最終的に10社近くの大手加盟店様とアポが取れ、実際に会ってニーズをヒアリングできたのは、大変勉強になりました。
これで肌感として、「商品設計次第で、ニーズは確実にある」と言い切れるようになり、カード会社への提案に自信を持てるようになったと思います。

また、定期的にやりとりさせていただく会社様もあり、個人的にもめちゃくちゃ良い経験でした。
(まだ出資いただいていない時に、@Anritさんにスクリプト作成からシミュレーションまでお手伝いいただきました。感謝。)

提案しながら仕様を固める

カード会社への提案の準備が整い、いくつかのラインで実際に提案活動を開始しました。

どベンチャーどころから、システムもない、組織もない中で会ってもらえるか不安ありありでしたが、「購買データの利活用」というテーマはどのカード会社でも持っていて、イニシャルのご説明の場を用意いただくことは結構できました。

しかし、そこから先につなげるのは大変でした。

というのも、「こんなビジネスがあります。」「加盟店ニーズあります。」「データ分析できます。」だけで社内の稟議になんて上がりません。
けれども、カード会社内のシステムの知識もほとんど無いので、ふわっとしたシステム連携イメージしか描けません。
まさにニワトリタマゴの状態でした。

ここで、エンジニアでよかったと思ったのですが、先方のシステムについてヒアリングしながら、「それならこういうシステムはどうですか?」「これなら実現できますよ」という感じでその場で仕様提案する、というのを繰り返していたら、時間はかかりましたが、ある程度実現可能な絵に落とすことができました。
(先方のご担当者の方にかなり感謝。)

自分の出自がエンジニアであることの武器を、改めて実感した時でした。

仕様を固めながら開発する

とは言え、システムのヒアリングをしたからといって、具体的な仕様イメージができたわけでありません。

ほぼほぼアライアンスが決まってからも(リリース3ヶ月前)、引き続きヒアリング・仕様の詰めは続き、リリースの1ヶ月半前くらいまで、確固たる仕様がないまま、これはいるだろうという機能を中心に、予測ベースで開発を進めていました。

そして、仕様がある程度固まったのがリリース1ヶ月前で、ここから怒涛の集中開発が始まります。

ここでも自分がエンジニアてよかったと思うのが、先方とのコミュニケーション=仕様決定になるので、かなり工程をはしょることができました。
それでもギリギリのリリース日程でしたがf^^;
(弊社エンジニアに多大な負担をかけてしまった。。。)

なんとか6/24のリリースに間に合わせることができました。

イマココ。

まとめ

とまぁ、日記風に今までの経緯をまとめましたが、何が言いたいかというと、「エンジニアでもBizDevできる。てかむしろ強い。」ということです。
もちろん、契約条項の詰めや政治もあるので、性格的な向き不向きや、経験が必要な部分もあります。

しかし、なんとなく日本のエンジニアの方は、「自分はBizDevなんてそんな」っていう人が多い気がしていて、とてももったいなく感じています。

みんな大好きYconのこの本を読んで感じたことでもあるのですが、「シリコンバレーのエンジニアがすごいのは、技術力・層の厚さだけでなく、エンジニアが自分で営業もするところだ。」ということです。

もし、野心があるエンジニアなのであれば、BizDev周りにもチャレンジされたら面白い世界になるな〜と思うので、そこんとこよろしく!
(もちろん、技術を突き止めていくことも大事だと思います。ただ、BizDev経験のあるエンジニアって本当に少ない。)

ちなみに弊社でもそういう野心あるエンジニアの方を募集しています。
(追記:エンジニアの方に営業をお願いする予定はございませんf^^;)

※今までの話は、複数のカード会社様と話を進めていた経緯もあり、特定の会社様とのエピソード、というわけではありません。

9月 102012
 

久々の投稿だが、最近チェックしている金融系サービスがある。
その名も「Credit Karma」。

アメリカではクレジットカードが、全購買の30%も使われているが、そのクレジットカードの信用情報”クレジットスコア”というのも一般的である。

アメリカにおいては、支払い情報(履歴)であるクレジットヒストリー及び、クレジットヒストリーによって計算されるクレジットスコアは、生活を大きく左右する指標となっている。クレジットカードの取得の可否やローン審査における金利への影響、部屋の賃貸、さらには就職活動にも影響を与えるという。クレジットレポートがなければいくら現金を持っていても信用してもらえず、部屋は借りられない[2]。クレジットスコアが低ければ、ローンの金利は10%以上も高くなり、就職には困難が伴う。 » 信用情報 – Wikipedia

とWikipediaにもある通り、クレジットカードの信用をスコア化するもので、生活にかなり影響を及ぼしているようだ。

しかし、そのクレジットスコアは、今まで信用機関が独自に試算し、チェックするのが面倒くさかった。
それを解決するのが Credit Karma だ。

何はともあれ、下記のチャートを見てもらいたいのだが、めちゃくちゃ伸びている。
Techcrunchによれば、今年1月時点で、1日に10万人ペースでユーザーが増加し、既に200万人が登録しているとのこと。

さらに Inc. が発表する、2012年伸びた企業ランクにも40位にランク入りしている。

ではどういうビジネスモデルかというと、Mint.com と同様、広告収入で生計を立てている。

ただ普通の広告ではなく、保険やローンの切り替えや特典の利用といったものだ。
しかも、カードの信用情報というかなり重要な個人情報をベースにマッチングを行なっているので、金融商品の広告にはとても相性が良い。

2007年5月に創業し、去年の9月時点で合計300万ドルを調達、既に年商570万ドルを達成している。

個人的に、Web上での個人の認証・信用情報に、決済の信用情報を使う、というアイディアにはとても興味がある。
OpenIDでもそういう信用情報との連携を検討している動きがあるらしく、オンラインでの個人のアイデンティのあり方は、これからホットなトピックになっていくのではないか。
定量化できる最も信用のおけるスコアだと思うし。

同様のサービスに Credit Sesame というサービスもある。

ちなみに、日本でも CIC という機関が、1000円で自分の信用情報を紹介できるサービスを提供している。
Win機、IE8未満のみ、というWeb業界なら発狂しそうなスペックのマシンでしか、パソコンでの開示はできないが、クレジットカードを使っている人は一見の価値があるのではないだろうか?

8月 072012
 

前回の、クレジットカードが次のアプリプラットフォームになる、という記事で、決済の仕組みがオープンになり、様々な開発者が決済の現場に新しいサービスを持ち込んでくるだろう、とReid Hoffmanの予言を紹介した。

今回は、決済とO2O(Online to Offline)サービスの融合に関する、非常によくまとめられた資料を見つけたのでご紹介したい。

正確にはO2Oというよりも、もっと定義を広く、リアル店舗を絡めた全ての事業領域のまとめといった感じ。

最近の購買行動の変化

ここ最近、スマホや価格比較サイト、ECの充実によりリアル店舗での購買行動が劇的に変化している。

昔は、ただ単にお店に言って現金で買う、という買い物の流れだったが、今はまずネットで最安値のお店を調べたり、クーポンを探したり来店前に調べる、というアクションが加わった。
また、店舗に行った際も価格比較サイトやECの最安値を提示して値切ったり、その場でチェックインしてクーポンを見せたりできるようになった。
さらには、決済手段も、電子マネーやスマホ決済など多種多様になった。

それはつまり、関係するサービス・企業が多くなってきている、ということでもある。

ショッピングエコシステム・カオスマップ

この資料では、関連企業をカオスマップ形式で分類している。
アドテクのカオスマップもカオスだが、こちらはこちらでカオスだ。

ただ、GoogleやGrouponならまだしも、その他の米国企業はほとんど知らないので全体像がつかみにくい。
そこで日本版を簡易的に作ってみた。

日本版ショッピングエコシステム・カオスマップ

アメリカに比べてスカスカな感があるが、まだプレーヤーが少ないというのと、筆者があまり関連企業を知らない(特に大手B2B)ため、そこはご容赦いただきたい。

ただ、ほとんど既知の会社ばかりなのでカオスマップの説明がしやすい。

このように、左側を企業サイド、右側をマーケティング(消費者)サイドと見ると分かりやすい。

真ん中の円は、実際に消費者と接するサービスを提供する企業群になる。

それぞれの分野を日本の業者分類で言うと、左上から、こんな感じだろうか。

・Marketing/Research:総研、市場調査
・Payments:決済
・Point of Sale:POSレジ
・InStore Marketing:店舗内販促
・Integrated Systems:流通システム
・Bar Code Scanners:バーコードスキャナ
・Digital Coupons:オンラインクーポン
・Rewards/CLO:限定特典
・Customer Loyalty: ポイントカード
・ Traditional Coupons:オフラインクーポン
・Account Marketing:広告代理店
・Digital Commerce:EC、レコメンドエンジン
・eReceipts:電子レシート

それぞれ見ていくと、下記の4つのホットトピックが浮かび上がってくる。
これらの普及により、プレーヤーに変化が起きてきていて、多くの事業チャンスが生まれている。

・スマホ、iPad
・デジタルサイネージ
・電子マネー
・Big Data、データ分析

逆に言えば、アメリカで進んでいるのに日本では変化が起きていない分野にも、誰も気付けていない事業チャンスが眠っているのかもしれない。

まとめ

他にも様々な示唆を提示してくれているこの資料だが、今回はプレーヤーの全体像にフォーカスして記事を書いてみた。
これらがリアル店舗を絡めた事業を行うスタートアップの人の助けになると幸いである。

日本版カオスマップについて、こういう企業がある!この企業はむしろこっちじゃないか?などありましたら、コメント欄でお知らせいただけるとありがたいです。

※ただいま僕は仲間を募集しています。データに強いエンジニアの方、是非に!→詳細

[追記]
2014/1/24 弊社でも、CLO(Card Linked Offer)というO2Oサービスを開始いたしました。参考↓
» 決済マーケティングのカオスマップ?:米国のCLO(Card Linked Offer)プレーヤーまとめ

[訂正]
2012/8/8 カオスマップ、POSエリアを中心に7社追加。POSとカードリーダー(決済)を区別。

[追記]
2012/8/9 スペースに限りがありますので、掲載依頼等にはお応えできない場合もございます。