DeNAが社会保険仲介業に参入?

余談。


商法速報botにて、DeNAが”UPIN”という”生命保険に関する情報の提供ほか”という項目で商標登録をしているのを発見。
UPINのPINってなんだろう?って思って調べてみると、社会保険労務士の証明書に必要な識別子っぽい。

「識別番号及びPINコードのお知らせ」(紙)(以下、PINコード)が必要です。

» 全国社会保険労務士会連合会・社労士より
以上から、社会保険労務士と個人(あるいは中小企業)のマッチングサイトか、社会保険労務士による生保のキュレーションサイトと予想。

iOS9で実装されるアプリ間連携の世界観とは?

これもまた、@mdudasのTweetから。


Button社のBlog、「How Apple is teaching the world about app connections」のメモ。
iOS9でアプリ間連携の実装が色々増えるらしい。

Backボタンが実装される


アプリ間の移動について、Backボタンができるとのこと。

Universal Linkが実装される

今までのDeep Linkは、twitter://user/button のような形だったが、これが http://twitter.com/button でTwitterアプリの @button アカウントにアクセスできるようになる。
アプリがなければ、Webにアクセスできる?

Deep Linkの確認ダイアログができる


アプリからアプリに移動する際に、確認ダイアログを出せるようになる。

SpotlightのインデックスにDeep Linkが入る

要は、iOSの検索機能で、アプリの中まで検索できるようになる。

感想

先日、記事にしたWeChatでは、一つのアプリ上でプラットフォームを展開していた。
iOSは、アプリ間連携を促進し、OSレベル(アプリ間レベル?)でのプラットフォーム構築を目指してそう。
そうなると気になるのは、リンク時の挙動と、検索”的”なものは何か?ということ。
リンク時の挙動という意味では、以前、Deep Linkでの移動時に、ジャンプ先のプレビューが見れる、みたいなものがリリースされていた。

これは、飛ぶ前にプレビューを見せてくれるというわけではなく、実際に飛んだ際に、アプリがなかったらアプリを入れるとこんなコンテンツが出るよ!ってプレビュー出す代物。
アプリのインストール率がめっちゃ上がる、ということらしい。
今までのコンテンツレベルという意味でのサイト間移動がほとんどだったところから、アクションレベルでのアプリ間移動という変化が起きている。
そうなると、ジャンプしたらどうなるか?を把握することは、UX上非常に大事なことになってくる。
飛び先がコンテンツだったらプレビューだし、アクションだったらできることの説明、とか?
さらには、アクションを起こす入り口となっていた”検索”というものも形を変えてくるはずであって、そこを握りたいのが、Buttonなのだろう。
ブログでもこんな感じで書いてるし。

OS-level deep search could be a huge source of new organic traffic to apps, but how it will work (& it’s potential volume) is still ambiguous.

また別の解として、メッセージングをコアにしたWeChatのアプローチは秀逸な気がする。
アクションの入り口が、コミュニケーションから、っていうのは非常に自然。
で、国内でそのポジションを明示的に目指していそうなのが、WeChatアプローチとしてのLINEと、Google的アプローチとしてのGunosy、なのかな〜と。
コンセプトは、auのsyn.もそうなのかもしれない。

決済業界の人間なら読むべし:Andreessen HorowitzのWeChatの考察

久々の投稿です。
これからは、備忘録も含めて、もっとカジュアルに投稿していこうかと。
ButtonのMike DudasのTweetが最近大変勉強になるのですが、彼が決済業界の人間なら読むべし、と書いてるAndreessen HorowitzのWeChatに関するポストを読んだメモ。


WeChatに注目すべき理由はこの3つ。
・Facebook含めた世界中のメッセージングアプリが注目してる
・モバイルコマースの未来を先どっている
・プラットフォームでもあり、モバイルのポータルでもある
さらに注目すべきはそのARPUで、少なくとも$7/人、WhatAppの7倍のARPU。
そのユーザー数は、549M MAUで、FBより100M少なく、LINEの3倍。
さらにこんな生活に根ざした機能を提供している。
タクシーの配車。食料の配達。映画チケットの購入。ゲーム。飛行機の予約。送金。フィットネスのログ。医者の予約。銀行の入出金記録。水道料金の支払。GPS連動のクーポン。等等。

WeChat users in China can access services to hail a taxi, order food delivery, buy movie tickets, play casual games, check in for a flight, send money to friends, access fitness tracker data, book a doctor appointment, get banking statements, pay the water bill, find geo-targeted coupons, recognize music, search for a book at the local library, meet strangers around you, follow celebrity news, read magazine articles, and even donate to charity … all in a single, integrated app.

ソーシャルネットワークを作るのではなく、ユーザー一人一人のライフスタイルを握ろうとしている。
では、WeChatはどのように機能しているのか?
①app-within-an-appモデル。
オフィシャルアカウントで簡単にアプリ作れて、WeChatのPR含めた、諸々の機能を使える。
中国のスタートアップはまずWeChat PlatformでテストしてからNative作る。
ここで流行ったスタートアップには出資もする。他社にはできないVCスタイル。
②肝は決済。
5人に1人はカード登録済み。とにかく3rdパーティーのアプリは、WeChatの認証も決済機能も使える。
医者の予約の支払いもWeChatでできちゃう。

画像:WeChat Walletから医者の予約をする一連のUI

③一朝一夕で達成できることもなく粛々とPRしてた。
このキャンペーン(新年に$81Mのキャッシュをバラ撒いた:広告主負担)とか。
④どのアプリよりも物理世界(online-offline integration)と連携している。
カメラで英語テキストを撮ったら中国語に翻訳してくれたり、TV番組の音声を拾って番組を識別してくれたり。

WeChat engages the camera to scan English text and translate it into Chinese, or to pay directly for a transaction. WeChat also better utilizes all the other smartphone sensors as sources of data input: It uses GPS when users search for businesses nearby. It calls upon the microphone to identify a TV show or a song on the radio. It uses the accelerometer when a user shakes a device to find strangers nearby to chat with. And it uses bluetooth when users add friends in their vicinity.

⑤ソーシャルではなく、ブランド企業や芸能人とのつながりにフォーカスしてきた。
それによって企業・芸能人の、消費者に対するマーケティングが変わった。完全フル1to1マーケティングできてる。
例えば、FB上のスタバだといいねとかしかできないが、WeChat上だと、ギフトカードの残高見れたり、ドリンクを注文できたり、一番近い店舗探したり、その都市の天気によって適切なメニューを提案してくれたりする。

For example, where Starbucks could post an offer for all users on its Facebook page, on WeChat, it could theoretically also allow a user to inquire after their gift card balance, place a favorite drink order, find the nearest store without having to specify intent, or receive a promotion tailored to drink preferences based on the weather in that city. Where a celebrity like Taylor Swift can share 140 characters about her upcoming concert on Twitter, on WeChat, she could send a concert discount code to users who purchased her album, or charge users a small fee for daily pre-recorded morning greetings (some celebrities in Asia actually already do this!).

感想

LINEが目指しているもの、といのがわかった気がしたが、全然スピード感が違うとも思った。
WeChatは色々な3rd partyに対して非常にOpen。Facebookですらよりも。
アプリ間連携の話も書きました↓
» iOS9で実装されるアプリ間連携の世界観とは?