1月 172019
 

Twitterに書いてたやつを忘れるのでブログに転載。

キャッシュレスを普及させるにあたって、根本的な解はデビットカードの普及だと思います。
クレジットカードは、与信にコストが掛かりすぎている。
それが加盟店手数料に乗っている。
リアルタイム処理コストは極めて安くなっているので、低手数料を実現するにはデビットの普及がマスト。

国家的な縛りがない国でキャッシュレスが進んでいるのは、デビット比率が高い国ばかり。
なぜ、日本でデビットが普及していないか?というと、1982年まで、銀行は法的にクレジットカードを発行できませんでした。

そのためノンバンク(特に小売業)がクレジットカードを発行して、分割・キャッシング・リボのビジネスモデルで一気に普及させてしまいました。
ただの決済やるより貸金の方が儲かるため、その分会員サービスが充実し、収益性の乏しい普通のデビットでは勝てなくなっているのが今。

そんな中プリカに注目が集まっています。
プリカならオートチャージという仕組みでほぼほぼデビットのような振る舞いをすることができます。
ただ、プリカの課題はチャージコストが高いこと。
発行体が銀行なら行内移動なので無料ですが、銀行でない場合、振込/収納代行のコストがかかります。

平均単価5000円をチャージするのに100円程度かかっているのが現状です。2%です。
実はクレジットカードの方が、月次でまとめて口座引落するので、単価が上がり、資金移動のコストが安くなります。

仮に40000円決済したら口座振替に100円かかるとして、0.25%。1%踏み倒されたとしても、1.25%。先のプリカ(2%)より安いです。
この構造から、今年はクレジットウォレットが増えると思います。

根本解決には、銀行主体の決済インフラ構築か、口座からの引出しコストを下げるの2択。
前者はやり方不明。
残るは後者で、全銀ネットやCAFISの手数料が下がることを期待するのですが、全銀ネットについて言えば、国際的にはまあまあ安い手数料感。
60円/件は、英米よりは高いけど、アジア他よりは安い。

https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/customs_foreign_exchange/sub-foreign_exchange/proceedings/material/gai20150518/03.pdf

[追記]
これはあくまで中央銀行ネットワークで、全銀ネットのようなACHとは違うというご指摘を受けました。
そのとおりで、全銀ネットの単価は公表されておりませんが、その単価が高いという問題意識は業界全体である、ということです。

資金移動コストを下げるにはトランザクションを増やす必要がありますが、トランザクションを増やすにはコストを下げる必要があるという鶏卵状態。
トランザクションについても加盟店が先か?会員が先か?の鶏卵があり、二重の鶏卵状態なのが今の日本なのだと思います。

加盟店が先か?会員が先か?の鶏卵は、金をかけてどちらかを一気に増やす必要があり、そういう意味で公的資金を投入するのはまっとうな戦略っちゃ戦略だと思います。
個人的には、まず「ランチ時は使えません」という謎対応の徹底排除もほしいところですが。