7月 252016
 

■目次
・任天堂株価への影響
・広告とゲーム市場への影響
・決済業界への影響
・そもそも流行り続けるのか?

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【日本】Pokemon Goリリース

もはや各所で騒がれているので、既にプレイされている方も多いと思いますが、ビジネスに与える影響を考察してみます。

■任天堂株価への影響
まず、任天堂の株価が急騰していますが、そもそもPokemon Goを出しているNianticの議決権を32%しかもっていないため、業績予想に与える影響は少ない、と任天堂自身が発表しています。
» 任天堂:『Pokemon GO』の配信による当社の連結業績予想への影響について
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120160722455980.pdf

とはいえ、280億円~440億円の収益貢献が任天堂にある、と考察している記事もあり、それが本当となれば、経常利益287億円の任天堂の株価が2倍になってもおかしくはありません。
» 『ポケモンGO』の収益構造と任天堂の取り分について試算と解説をしてみました
http://www.goodbyebluethursday.com/entry/PokemonGO_sales

■広告とゲーム市場への影響
次に、広告と他ゲーム市場への影響です。
スマホの中でアプリを開いている時間を奪われている、という点で、フェイスブックやLINE、Twitter等に影響があると考察しています。
つまり、DAU(Daily Active User)が下がるということは、広告収益が下がる、ということです。
他のゲーム(パズドラ、モンスト等)も短期的に収益が落ち込むことが予想されます。
» 「POKEMON GO」が広告市場の酸素を吸い尽くす? フェイスブック、LINE、ツイッターあたりは要注意!
http://markethack.net/archives/52016173.html
» ポケモンGOに殺されるアプリ市場と広告市場 – 小倉さんは考えた
http://7700.hatenablog.com/entry/2016/07/22/%E3%83%9D%E3%82%B1%E3%83%A2%E3%83%B3GO%E3%81%AB%E6%AE%BA%E3%81%95%E3%82%8C%E3%82%8B%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA%E5%B8%82%E5%A0%B4%E3%81%A8%E5%BA%83%E5%91%8A%E5%B8%82%E5%A0%B4

■決済業界への影響
では、決済業界にどう影響するのか?
やはり、地域への送客、という要素は見逃せません。
ある地域に行くとレアポケモンが捕まえられる、というイベントはすぐに出てくると思います。

地方創生、若年層、スマホ、というキーワードに真っ先に飛びつくのは地銀でしょう。
地銀の支店や取引先へのPokemon Go誘致の代理店を担うところは早々に現れる気がします。
実際、BTMUはIngressと提携して支店への誘導を行っていました(効果は不明ですが)
http://www.bk.mufg.jp/ingress/
未だに地方はろくなスポットがない、ポケモンがいない、と聞いています。

そうなってくると現実味を帯びるのが「Pokemon Go Pay」。
Pokemon Go上にウォレットを入れて、プリペイドでチャージするなり銀行口座と連携させたりして、QRコードか何かで店舗で決済するとレアポケモンorレアアイテムがもらえる。
決済業界の人間は何でもかんでもPayをつけたがるフシはありますが、とは言え、今までの全てのアプリと比べて一番相性が良いと思っています。
既に、・多くの人がアプリを入れていてGPS常時起動、・課金機能がある、・来店誘導のインセンティブがある(しかも原価ゼロ)。
それを地銀が入れまくる。その決済情報をGETする。

ハードルは、ゲームの世界観との調和です。
決済したらポケモンもらえる、とかちょっとサブいんですよね、、、
苦労してその場に行ったからもらえる、というUXを壊しかねませんし、超ローカルな駄菓子屋で決済したらミュウツーもらえる、とかおかしい。
地方のゆるキャラをポケモンにしてくれ、とか言語道断です。

世界観に注意しながら、送客を設計できる代理店的な存在が必須です。
もしかしたらGoogleがそういう調整をしたりするのかも。
元々開発元のNianticはGoogleのプロジェクトでして、株主にも入ってるはずです。
自分がGoogleの人間だったら確実にやりたいと思う施策です(笑
(とは言え、多くの投資家がいるようで、Googleが主導権握るとかは難しいのかな、地味にフジテレビも株主)
http://venturebeat.com/2016/02/25/niantic-raises-5m-as-it-forges-ahead-with-pokemon-go-massively-multiplayer-mobile-game/

■そもそも流行り続けるのか?
個人的には、今の機能のままだと多くの人はすぐ飽きるんじゃないかなーと思っています。
米国では既にピークアウトしてきているという話も聞きます。
(流行るの定義にもよりますが、〜Payができるくらいのインフラになるのか?1000万MAUクラスをキープできるのか?という視点で)

というのも、Ingressの時同様、ガチ勢(会社休んでひたすら全国周ったりする)が台頭してくると、一般の人のゴールが不明確になるんですよね。
一応、3色のチームに分かれてジムをキープし続ける、という全体のゴールはありますが、ガチ勢がジムを抑えると弱小ポケモンしか持たない一般人は蚊帳の外に置かれてしまいます。

また、都心と地方で大きな格差が生まれているのも課題になり
» ポケモンGOの地域格差が酷いと話題に – NAVER まとめ
http://matome.naver.jp/m/odai/2146921825973858901

ポケモンを集めて図鑑を埋める!というゴールもありますが、それには友だちと交換、のような初代ポケモンにあった機能が必要だと思います。
あとは、身内同士で対戦できるとか。

もちろん、ある程度時間が経ったら実装される機能かも知れません。
PVにはそういう交換とか対戦とかいう機能が出てましたし。
https://www.youtube.com/watch?v=lKUwVYUKii4

いずれにせよ、都心の大学生の夏休みが終わる9月末が一区切りになりそう。

ただ、O2Oという言葉が出てから初めてまともなリアルと連動したゲームなのは確かで、非常に楽しみです。

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